あれもやりたかった、これもやりたかった、
でも忙しいからできなかった。
そんな言い訳で人生を終わってしまいたくない。
日常にハマッて忙しく過ごす事。
朝は早く、夜も仕事が遅い。
毎日同じ事の繰り返し。
それは何もしないのと一緒。
日常の罠はとても強力。
簡単には抜け出せない。
待っていては人生は何も動かない。
どんどん歳をとっていく。
やるなら今日しかない。
いつもより早く起きるしかない。
今日より若い日は無い。
毎日少しづつ進むことが大切。
こんなことを考えながら朝6時前に起きる努力をしました。
毎朝早く起きるのはつらいものです。でも起きて作業場へ入って
しまえばそこからは人生で一番やりたいことが待っている。
出勤前のたった一時間でも濃縮な時間を過ごせる事が爽快で
起きるつらさが無くなり、早く起きたくなってくる。
しだいに勝手に目が覚めるようになりました。
今回の作品はデザインの構想にかなりの時間を費やしました。
丁番の合口部分をどうするか。
その曲面を実現するにはどの程度の生地厚を要するか。
フロントを途中まで作り、壁につきあたり
もう一度デザインをやり直し、フロントを作り直しました。

フロントは厚みが違う上下二枚の生地を使いました。
レンズ部分をくり貫いた状態で接合部分の面角度をヤスリで揃えます。

アセチラミーで気泡が入らないように気をつけながら、
しっかり張り合わせます。
張り合わせ強度をもたせるため一日放置します。
するとピッタリ張り付きました。

溝堀り後、フロントラインに沿って切り出します。この辺は通常のやり方と同じです。

上下の張り合わせをしたのだから、確かに強度は心配です。
でも、ヨロイの裏側(丁番を埋め込む)部分に別の生地を貼って
厚みを持たせれば安心。ラインも美しい曲線が成形できます。
今回はノーズパットもある程度荒いBOX状態で
この段階で貼ってしまいます。

あとは美しい曲面ラインを作るべく、ヤスリ(大)で削ぎ落として
行きます。ひたすら、ひたすら、ひたすら削ぎます。
曲面を成形するためヤスリの使い方は今までと変えました。
(この部分は職人の秘密ということでお許し下さい)

そして、サンドペーパーの前にキサギという作業をします。
カッターの刃等を使って表面の凹凸を取ります。
美しい表面の艶を出すのにキサギは重要です。
今回はテンプルラインが特徴的で瞬発力がある野生動物の筋肉をイメージしました。

テンプルも通常通り切り出して、付け根に生地を張り合わせます。
そしてイメージ通り成形していきます。
荒いヤスリを使ってどんどん削ぎ落とし、次に目をころした
ヤスリで曲面を成形して行きます。
そしてペーパーを使って果てしない磨きの旅にでます。
ひたすら、ひたすら、ひたすら...。
このあとペーパーである程度表面が整ったら、ある作業をして
一日寝かせます。(ここも職人の秘密とさせて頂きます)
翌日、バフで磨きを掛けていきます。初めは白棒を使います。
バフは最終仕上げの段階で通称ハクライというドイツ製の物を
使います。(次回からはドロバフを使用する事を予定しています。)
今回より丁番の埋め込み作業はこのあたりの後半で行いました。
埋め込みがマズイと一日後に丁番のがたつきが出てくる場合が
あり、これまではここが課題でした。
熱を管理することがカギだとわかりました。
しかしながらこれをマスターするにはまだ年月を要します。
バフをかけると表面の傷が浮き出てくる時があるので
それが無くなるまで、ペーパーとバフを繰り返します。
ただひたすらバフをかけます。
生地の接合部分にどうしても凹凸が残りがちで
それを除去するのにかなり時間を要しました。
これは張り合わせ方にまだ改善が必要な証拠で
次回の課題です。
完成です。

出来た瞬間は身体も心も燃焼しつくしています。
もう二度とできないというくらいに燃え尽きています。
何も考えられないくらいボロボロです。
しばし放心状態です。
そして、
そして、
しばらくすると、また創作意欲に灯が燈ります。
今回は天才的な先輩眼鏡職人の方から数々のヒントを
頂き完成に至りました。
プロフェッショナルの強いオーラを浴びたことが
なによりの収穫でした。こころより感謝いたします。
プロフェッショナルといわれる人の域に触れ、
その製作過程を軽はずみに語ってはいけないことに
気づきました。そのやり方を手に入れるのに何度も失敗し
試行錯誤し、その結果うまれた重要な部分はあまりにも尊く、
私の口から軽はずみに語ることはできないことをお許し下さい。




僕の創作眼鏡工房はこちら
http://www.eonet.ne.jp/~glass/
mixiの方は 色彩☆眼鏡職人 へ
でも忙しいからできなかった。
そんな言い訳で人生を終わってしまいたくない。
日常にハマッて忙しく過ごす事。
朝は早く、夜も仕事が遅い。
毎日同じ事の繰り返し。
それは何もしないのと一緒。
日常の罠はとても強力。
簡単には抜け出せない。
待っていては人生は何も動かない。
どんどん歳をとっていく。
やるなら今日しかない。
いつもより早く起きるしかない。
今日より若い日は無い。
毎日少しづつ進むことが大切。
こんなことを考えながら朝6時前に起きる努力をしました。
毎朝早く起きるのはつらいものです。でも起きて作業場へ入って
しまえばそこからは人生で一番やりたいことが待っている。
出勤前のたった一時間でも濃縮な時間を過ごせる事が爽快で
起きるつらさが無くなり、早く起きたくなってくる。
しだいに勝手に目が覚めるようになりました。
今回の作品はデザインの構想にかなりの時間を費やしました。
丁番の合口部分をどうするか。
その曲面を実現するにはどの程度の生地厚を要するか。
フロントを途中まで作り、壁につきあたり
もう一度デザインをやり直し、フロントを作り直しました。

フロントは厚みが違う上下二枚の生地を使いました。
レンズ部分をくり貫いた状態で接合部分の面角度をヤスリで揃えます。

アセチラミーで気泡が入らないように気をつけながら、
しっかり張り合わせます。
張り合わせ強度をもたせるため一日放置します。
するとピッタリ張り付きました。

溝堀り後、フロントラインに沿って切り出します。この辺は通常のやり方と同じです。

上下の張り合わせをしたのだから、確かに強度は心配です。
でも、ヨロイの裏側(丁番を埋め込む)部分に別の生地を貼って
厚みを持たせれば安心。ラインも美しい曲線が成形できます。
今回はノーズパットもある程度荒いBOX状態で
この段階で貼ってしまいます。

あとは美しい曲面ラインを作るべく、ヤスリ(大)で削ぎ落として
行きます。ひたすら、ひたすら、ひたすら削ぎます。
曲面を成形するためヤスリの使い方は今までと変えました。
(この部分は職人の秘密ということでお許し下さい)

そして、サンドペーパーの前にキサギという作業をします。
カッターの刃等を使って表面の凹凸を取ります。
美しい表面の艶を出すのにキサギは重要です。
今回はテンプルラインが特徴的で瞬発力がある野生動物の筋肉をイメージしました。

テンプルも通常通り切り出して、付け根に生地を張り合わせます。
そしてイメージ通り成形していきます。
荒いヤスリを使ってどんどん削ぎ落とし、次に目をころした
ヤスリで曲面を成形して行きます。
そしてペーパーを使って果てしない磨きの旅にでます。
ひたすら、ひたすら、ひたすら...。
このあとペーパーである程度表面が整ったら、ある作業をして
一日寝かせます。(ここも職人の秘密とさせて頂きます)
翌日、バフで磨きを掛けていきます。初めは白棒を使います。
バフは最終仕上げの段階で通称ハクライというドイツ製の物を
使います。(次回からはドロバフを使用する事を予定しています。)
今回より丁番の埋め込み作業はこのあたりの後半で行いました。
埋め込みがマズイと一日後に丁番のがたつきが出てくる場合が
あり、これまではここが課題でした。
熱を管理することがカギだとわかりました。
しかしながらこれをマスターするにはまだ年月を要します。
バフをかけると表面の傷が浮き出てくる時があるので
それが無くなるまで、ペーパーとバフを繰り返します。
ただひたすらバフをかけます。
生地の接合部分にどうしても凹凸が残りがちで
それを除去するのにかなり時間を要しました。
これは張り合わせ方にまだ改善が必要な証拠で
次回の課題です。
完成です。

出来た瞬間は身体も心も燃焼しつくしています。
もう二度とできないというくらいに燃え尽きています。
何も考えられないくらいボロボロです。
しばし放心状態です。
そして、
そして、
しばらくすると、また創作意欲に灯が燈ります。
今回は天才的な先輩眼鏡職人の方から数々のヒントを
頂き完成に至りました。
プロフェッショナルの強いオーラを浴びたことが
なによりの収穫でした。こころより感謝いたします。
プロフェッショナルといわれる人の域に触れ、
その製作過程を軽はずみに語ってはいけないことに
気づきました。そのやり方を手に入れるのに何度も失敗し
試行錯誤し、その結果うまれた重要な部分はあまりにも尊く、
私の口から軽はずみに語ることはできないことをお許し下さい。




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